ただ守りたかった居場所
私の引越し先を、山本と前田に付き合ってもらって、探してもらった。



その時、会話で、


「相馬は、佐々木君のこと好きなの?」と聞かれた。




私は、好きになってきていることを素直に話せなかった。



でも、二人に佐々木との関係が少しでも進展したいと思っている気持ちも伝えたかったので、


「会社では、夫婦みたいだよねって言われたり、二人は、もう付き合っててもおかしくない感じとか、言われてるから、だんだん洗脳されてくるんだよね。


でもさ、佐々木さんにはその気ないだろうしさ、自分もよく解らない。」




「そうかなぁ、私達は、二人はいい感じだと思うんだよね。」




「結構、そう言われることにうんざりしてて、付き合うとか付き合わないとか、白黒はっきりさせたい気持ちもあるかな?」




「嫌いじゃないんだもんね。」




「うん、一緒にいることが当たり前になってるよね。」




「じゃぁ、狩をしよう。」




「何?」




「新年会という名目で、五人での飲み会をセッティングするから、その時、狩って何か進展させようよ。」




「でも、ドライブとか行きたいって言っても、その気なさそうだから、無理だよ。」




「はっきり、イヤだって言われてないんでしょ。いつもみたいに冗談っぽく言ってるんだから大丈夫。」




「・・・」




「決定だね。楽しみだ。」


と、勢いで五回目の飲み会が決定した。
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