ただ守りたかった居場所

新居は、一週間後には決まり、二週間後には引越しをした。



そして、引越しをして五日後に新居での鍋パーティーが決定した。



今回、私の家になったきっかけは、会社から近かったことと、居酒屋さんで飲むよりは、誰かの家で食べたほうが、お腹いっぱいに食べることが出来て、安く済むと、佐々木が言い出して、その意見に誰も反対する人がいなかったからだ。




鍋パーティーが二月の二週目の水曜日に決行になった。




その前に、私達の環境を大きく変化させた女、安部が入社してきて、私達のチームに配属された。




阿部は、二十三歳と若くて身長は低く、小さくて、化粧もばっちりの、アイドル志望の女の子だった。




三十歳で身長も高く、化粧はほとんどしてないのに等しい私とは、性格においても正反対だった。