ただ守りたかった居場所
車の話題が当たり前のように出た。




佐々木はうれしそうに、携帯電話で写した、車の写真をみんなに見せた。




話しにのってきた佐藤君は、



「今から、ドライブに行こうよ。」



と言ったが、今からだと遅くなるので、みんな余りよい返事をしなかったので、そのまま流れた。





私も、ここが狩の場だと感じ取り、



「奥多摩にお蕎麦食べに行きましょうよ。」



と切り出したが、話を濁らされて終わってしまい、私はそれ以上、ドライブを押さなかったので、なんか中途半端な狩になって、他に狩らしいこともしなかったので、後日友達に、



「全然狩りしてなかったじゃん。ドライブも一回で諦めるし。もー。」



「本人が、自分の気持ち気づいたときには手遅れになるかもよ。」



と二人に言われた。




『解っているんだけど、どうしたらいいのかわからないんだよ。』


と私は、心の中で叫んだ。
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