ただ守りたかった居場所
連絡先を知ったその日から、毎日安部は、佐々木にメールを送った。



それに対し、佐々木も必ず返事をした。



私はそのことを安部から報告されているうちに、


『本気じゃないなら、止めてほしい。


佐々木さんと私は毎日隣で一緒に過ごしてきたから、メールなんてしなくてもいいと思ってた。


でも、今は私だってもっとメールしたいの、今更毎日なんて出来ない。


もうメールしないで・・・』


と心の中で叫んでいた。



この時にはもう、私は佐々木の事を本気で好きになっていたのだと思う。



ただ、好きなことを認めるのが怖かっただけで・・・
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