ただ守りたかった居場所
あっという間に時間は過ぎ、金曜日になった。



その日も、私と須藤と安部と三人で帰った。



「ラーメンいつ食べに行く?」


と、須藤が言ってきた。



「私はいつでもいいよ。」


と答えると、



「じゃぁ、今日食べて帰ろうよ。」


ということになり、三人でラーメンを食べて帰ることになった。




ラーメンを食べているときは、安部と佐々木の話で持ちきりだった。



焼肉食べた後は、特に何処にも行ってないが、佐々木から、


【来週の週末何処かに行きますか?】


とメールで誘われたと安部が言ってきた。




「何処がいいですかね?」


と質問に、須藤は一生懸命答えていたけど、私は2人の会話を聞いているのが精一杯の努力だった。



口を開けば、自分の今の気持ちを言ってしまいそうだったから。



それからも沢山、佐々木とのメールのやり取りの内容を聞かされ、私は早く家に帰りたくてしょうがなかった。



やっと解散になり、走って家に帰り、玄関に入ると、私は今まで我慢していた涙が溢れ出した。



涙は、ずっと流れたまま朝を向かえた。
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