彼が主で私が執事!?
顔で選ぶ
そして今に至る。
長かった黒髪を一つにまとめて縛り少し大きい執事の服に身を包んでいる私。
自分でも何やっているんだろう・・・って思います。
さすがにここまで一人でというわけにもいかず不服ながらカイルも一緒に働いています。
この城の中にいる女性にたくさん声をかけなければいいんだけど・・・。
悩みの種は尽きないものです。
「これからよろしく・・・レイ。」
そう簡単にグレイ様は挨拶した。
グレイ様をよく見てみると容姿端麗であることは確かみたい・・・ですね。
あまり口数は少ないけれど・・・。
でも、カイルが言っていたけど女性嫌いって・・・。
そんな方が一度も会ったことのない相手と婚約をするなんて承知しているんでしょうか?
またもや不安が・・・。
でも、せっかく使用人になったんだし遠回しに聞いてみましょうか・・・。