彼が主で私が執事!?
「ニャ~。」
耳に小さな音で猫の鳴き声が聞こえた。
どうやら、猫の鳴き声は窓の近くからしたようです。
私はそ~と窓の方へ近づいてそっと窓を開けた。
窓を開けると気持ちのいい春の風が部屋の中に入ってきた。
そして例の鳴いていた猫を見つけようと思ってテラスに出てみると・・・。
「わっ!」
外に出た私の横には猫に囲まれてある人物が寝ていた。
囲んでいる猫もすやすやと眠っている。
まるで気持ちのいい夢でも見ているような表情で寝ている。
そしてその猫に囲まれている人物を確かめようと思って少し近寄ってみる。
その人物は・・・。
「グレイ・・・様?」
「ん・・・?」
私の呼びかけにどうやら気づいたらしく少しだけ目を開けた。