彼が主で私が執事!?
「その声は・・・レイか?」
「あっ!はい!そうです!
お茶をお持ちしたんですけど・・・。」
どうやらグレイ様はお茶所ではないらしい。
こんなに猫に囲まれているなんて・・・。
数を数えただけでも十匹はいる。
そんな光景を見ていたら・・・ふと思い出した。
猫に好かれるってことは・・・。
「・・・・・・心が優しいんですね。」
そう静かにつぶやいた。
グレイ様は心が優しい。
だからこんなにも猫に好かれているんだなと思ってしまう。
するとグレイ様は先ほどの私の発言を聞いていたようで・・・。
「優しくなんかない。
ただ、猫が勝手に集まってくるだけだ。」
「でも、こんなにも安心しきっちゃってますよ。
きっと猫たちもグレイ様が好きなんですね。」
笑顔で私はグレイ様に言う。