彼が主で私が執事!?




そんな私の発言にグレイ様は驚いた顔をして一言、言った。




「レイには・・・そう見えるのか?」

「はい。それがどうかしましたか?」

「そうか。」




ただ、一言だけだったけれどもグレイ様の顔はうれしそうで、手で猫を撫でていた。


その姿を見て今日もグレイ様の新たな一面を見ることができてうれしく思う私がいた。




「ところで、お茶を持ってきてくれたんだよな?」

「あっ!はい。」

「淹れてくれないか?」




今までに何度かお茶を淹れることはあったけれども面と向かって淹れてほしいと言われたのは今日が初めてだった。


照れくさそうに顔を下に向けてただひたすら猫の頭をなでている。



そんな姿がほほえましいとも思ってしまう。





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