彼が主で私が執事!?




もちろん私がそれを聞き逃すはずもなくうれしくなって笑顔で部屋を出た。
嬉しいです・・・。


そんな想いのまま私はティーセットを片付けようと城の中の廊下を歩く。



嬉しくて・・・誰かが私の働きを褒めてくれたのが嬉しくて一人でニコニコとしていた。


だから、私は後ろから来る残念な人間に私は気づきませんでした。




「っ!?」




するといきなり私の後ろから手が伸びてきて私の口をふさぐとティーセットもついでに一緒に持って使われていない部屋へ私とティーセットを引きずり込んだ。


そしてその部屋の扉が閉まり誰か分からない相手に私は必死の思いで抵抗していると・・・。



ふと耳の近くでささやかれた。


それは、甘い囁きのように聞こえてまったく甘くない囁き・・・。




「姫様・・・。なかなかグレイ様といい雰囲気になっていたではありませんか。
この私という者がいながら何て姫様なんでしょうねえ?」




その声の持ち主は聞いての通りカイル。


また、残念なことを言っています。



こんな風に他の女性にも声をかけていると思うと頭が痛くなります。





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