彼が主で私が執事!?




「姫様・・・。姫様は帰るつもりかもしれませんけど私はもう少しここにいるつもりです。」

「え?なんでですか?」

「それは・・・。」




妙に真剣な声で言ってくる。


するとこちらもそれなりに身構えてしまいどんな答えが返ってくるかと緊張してしまう。




「それはですね・・・ここで出会った綺麗な女性方と離れるのが寂しいからです!」




そうでした・・・。


ここ数日すっかり忘れていましたけど・・・カイルは残念な人間でした。



それが改めて確認されましたね。


思わず涙目になってしまいます。




「だから!姫様・・・。
もう少しここにいましょうか。」




そう私に言ってくる。





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