彼が主で私が執事!?
数時間後・・・。
辺りの空が夕日で赤く染められた頃に私はグレイ様のところへお茶とある物を持って訪れた。
「失礼します。グレイ様。
少しだけ休憩しませんか?」
「いや、今はいい・・・。」
冷たく言われてしまう。
普段の私ならここで引き下がりますが・・・今日の私は一味違います!
そう意気込んで私はある物をフォークでさしてグレイ様の口の中に無理やり入れた。
「むぐっ!」
一体何が起こったのか分からない表情で私を見てくる。
「どうですか?お味は?」
ニコニコと私が聞く。
そしてグレイ様は口の中に入った物をもぐもぐと食べてゴクンと飲み込んだ後・・・複雑そうな顔で私を見てくる。
「・・・・・・うまいが、なんだ?これは?」
「おいしいですか!?よかったです!」
おいしいと言ってくれたことに安堵して満面の笑みになる。