彼が主で私が執事!?




部屋を出ると扉にもたれかかったカイルがいた。


どうやら、私が来るのを待っていたらしい・・・です。




「姫様、先ほどは申し訳ありませんでした。まさかここまでお二人の仲が発展していようとは・・・。」




一瞬悲しそうな顔になりでもまたすぐにキラキラとした目で私に謝罪してくる・・・。


カイルはやっぱり面白がっていますね。


眉間に皺を寄せて思う。




「そんな風に見えましたか?あれは、どう見ても怒っている顔ですよ!
やはり許可も無しにいろいろとグレイ様について聞きまわっていたのは悪かったですね・・・。」

「おやおや、私の姫様はここまで鈍感とは・・・。
縁談に来た方が皆、撃沈する気持ちも分かります。」




ハンカチを出してカイルは出てもいない涙を拭くまねをしている・・・。


一体何が言いたいんですか・・・。



そんな気持ちになる。





< 33 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop