彼が主で私が執事!?




「何が言いたいんですか?」

「いえいえ、姫様は可愛いなと再確認されただけですよ♪」




ニコリと私に笑いかけてくる。


何か腑に落ちませんけど・・・これ以上、言い合っても相変わらずカイルはニコリと笑って私の反応を見るだけですし・・・・・・。


もうこれ以上追求しません。




「それは・・・そうと姫様、グレイ様となぜキスを?」

「キッ、キス!?」

「おや、違うのですか?
てっきり私はそう思ったんですが・・・。」




た、確かにキスをしそうな距離ではあったけれどきっとあれは怒っていたから怒りに任せて顔を近づけただけだと思うんですけど・・・。


モヤモヤとしながら考える。



すると、さっきの状況を思い出してしまい顔がボフッと赤くなる。


さっきのグレイ様、怒ってはいたけれどなぜか苦しそうだったし・・・。



それに、顔が近づいたときふと、やっぱりカッコいいなとも思ってしまった。


さすがに容姿端麗なだけはある。







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