彼が主で私が執事!?




まつげが長いなとかくだらないことにも気づいてしまった。


って、私は何を考えているんでしょう!

・・・これじゃあ、本当にただのストーカーじゃないですか!



そんな雑念を思ったとき・・・。




「・・・・・・姫様・・・・・・姫様!」

「っ!」




呼ばれていたことに気づきバッとカイルを見る。




「何を考えているんです?・・・・・・顔が赤いですよ?
あっ!もしかして私のことですか?でも、姫様にはグレイ様がいますし・・・。
なんなら、私を姫様の愛人にしますか?」




カイルはやはり口を開けばこのような人です。


顔はそれなりにいいと思うんですけど・・・もったいないですね。


そんな事を思いながら私は顔をいつもの顔に戻す。



そして丁寧に断った。




「愛人にするつもりはまったくありませんので・・・。
安心してください。」




そう言って笑顔をつくる。


そんなくだらないやり取りをした。





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