彼が主で私が執事!?





「あなた方が言いたいことは分かります。
こんなところにこんな格好をしている私はすでにもう姫がやることではないことくらい私にも分かっています。
ですが・・・私が暮らしている国の民への悪口はやめていただきましょうか。」




完全に怒った私は冷血な顔をして彼女に言う。


私もグレイ様のことが言える立場ではありませんが・・・怒った私は普段の私からは想像もできない言葉が次から次へと出てきます。




「彼らは昔からある物を大切にして守って暮らしている私の大切な家族でもあります。
その大切な家族を悪く言われるのは・・・いくら私でもさすがに我慢の限界です。
ましてや、私がいるからといって彼らのガラスに対する腕が衰えるわけが無いんですよ・・・。」




私が冷血な顔をしているからか二人は真っ白になりながら私の言葉を聞いている。




「それに私がグレイ様を穢すと言いましたね。
それなら、なぜあなた方はこうして影で私に言ってくるんです?
面と向かって私が住む国へいらっしゃればいいではありませんか?
・・・・・・でも、それは怖くてできないんでしょう?」




するとやっと一人が反論してきた。





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