彼が主で私が執事!?
「だって・・・!
そんなにも、ラティス国の姫との婚約が嫌だったんですか!」
言った瞬間思った。
私はこの人に嫌われることが嫌だったんですね・・・。
だから、一生懸命この方のために尽くした。
たとえ、それが偽りの私であったとしても・・・見てほしかったんですね。
私は・・・この方が好きです。
すると、泣いている私の前まで来てスッと手で私の涙をぬぐってくれた。
「泣くな。別にラティス国の姫との婚約することが嫌になったわけじゃない。
ただ・・・実際に姫とか関係なく自分から言いたかっただけだからな。」
「え?」
わけが分からず、グレイ様を見ていると・・・。