彼が主で私が執事!?
「な、なんで!知っているんですか!?」
「それは、もともとレイがここに来たときからカイルさんが教えてくれて・・・。」
「カ、カイルが!私には一言も・・・。」
いえ、カイルならやりかねませんね・・・。
残念な人間ですし・・・。
でも、確かグレイ様って・・・。
「グレイ様って・・・聞いたところによると女性の方が嫌いとか?」
「いや、確かに女は苦手だが嫌いというほどではない。」
またしても!
もしかして、カイルはそのことを知っていて無理に私を執事にしたてあげた・・・?
ありえます。
カイルはただ私のことを面白がっていただけなんですね!
カイルに対してイライラしてくる。
「それで・・・返事は?」
唐突にグレイ様がさっきの話に戻してくる。
私は青かった顔をまた再び赤くしてグレイ様を見ていた。