可愛い彼にはご注意を!
しばらく飲み続けていると沙希が急に話題を振ってきた。
「で、それでどうだったのよ・・・。
社長との新婚旅行は!」
「え、新婚旅行じゃないよ?」
「何、言ってるの!?
結婚した夫婦が旅行に行く=新婚旅行でしょ!?」
沙希が力説している。
うーん、そんな深く考えたことなかったけど・・・あれって新婚旅行だったのかな?
「っていうか・・・柚亜って酷くない?」
「何が?」
「私に一言も言わずに社長とイタリアにまで行っちゃうなんてさ!」
「だって、言う暇なかったんだもん。」
むしろ、あの間に言えたら凄いと思うよ。
気づいたら空港、気づいたらイタリア・・・みたいな感じだったからね。
「どうせ、柚亜ってば・・・社長と熱い夜過ごしちゃって私のことなんか忘れてたんでしょ~。
あーあ、女の友情ってやっぱりハムより薄いんだね~。」
「ハムって薄すぎだよ・・・。」
まぁ、生ハムよりは厚いとは思うけど・・・。
「そ、それに蓮とだって・・・べ、別に・・・・・・///」
何も無かったとは言えなくて私は顔を赤くした。
た、食べられちゃっただなんて言ったら絶対に沙希にからかわれる!
それに、キスだって何回もしちゃったし・・・///
というか、キスされて気持ち良いなぁとかも少し思っちゃって・・・///
私って、いつからそんな軽い女になったの!?