可愛い彼にはご注意を!




「俺は、柚亜にしたいことをしているだけだよ。
キスがしたいなぁって思ったらするし抱きたいなぁって思ったらする。
欲望に忠実にしてるだけだよ。」

「貴方に聞いた私が間違いでした。」

「そう?」

「はい、もっと別の人に聞くべきでした。」




篠田の蔑むような目が向けられる。



というか、誰だって男なら好きな人を抱きたいと思うよね?



むしろ、思わない方がどうかと思う。




「で、篠田は鮎沢さんとどうなりたいの?」




俺の言葉に篠田の体は何かヒビが入ったような音を立てた。



本当に大丈夫かな?


いつもはしっかりしている篠田がこうだとさすがに心配になってくる。



柚亜には弄らないって約束したけど、これは弄る弄らないの問題ではなさそうだね。



そう結論付けて篠田の顔を見ると真っ白って感じの顔をしていた。




「ねぇ、篠田。
書類投げつけるよ。」




いつも篠田がするように言うと再起動した篠田。


ロボットか・・・。





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