可愛い彼にはご注意を!
策士です
蓮Side
-一方その頃-
「・・・・・・♪」
俺はニコニコしながら社長室で仕事をしていた。
「社長、顔がだらしないです。」
目の前に現れた秘書の篠田悠(シノダユウ)は呆れたような顔をして俺に書類を渡してくる。
「そんなに顔に出てる?」
「はい。それは、孫に会ったお爺ちゃんのように・・・。」
「変な例えだね。」
篠田の回答に俺は笑う。
そりゃあ、だらしなくもなってしまう。
昨日、やっと目をつけていた彼女に出会って話したんだから・・・。
「それで、昨日はどうでしたか?」
考えていたことを聞かれると俺はニコッと笑った。