可愛い彼にはご注意を!
「・・・・・・えない。」
「えっと・・・?」
「ありえないって言ったの!
蓮に彼女なんてここ最近、いなかったはずなのに!!
いきなり奥さんが出来たなんて私は聞いてない!!」
「え、あ・・・それは・・・・・・。」
「それにこんなちんちくりんなおばさんなんかより莉那の方が断然、魅力あるのに!!
どうして!?納得いかない!!」
莉那ちゃんは相当、怒っているみたいです。
一方的な怒りに私は言われ放題になりながらその場に立ち尽くしていると再びドアが開いた。
「何か、騒がしいけどどうかしたの?」
中に入ってきたのは仕事を終えたばかりの蓮でこの状況に首を傾げている。
一方、莉那ちゃんは蓮に会えたことが嬉しいのか蓮に抱きついていた。
「蓮!久しぶり~♪」
さっきの私に対する態度とは全く違う莉那ちゃん。
これは、本気で私は嫌われているようです。