可愛い彼にはご注意を!
いきなりプロポーズ!?
柚亜Side
-しばらくして-
空が茜色に染まった頃にようやく仕事が終わった。
「やっと、終わったよ・・・。」
いつもよりハードな仕事が手元に来たから大変だった。
早く帰ってご飯食べてお風呂に入って寝よう・・・。
そう思って帰る支度をしていると、隣にいた沙希に呼ばれた。
「ねぇ、柚亜。あれって朝、話してた社長秘書だよ♪」
「あの人が・・・。」
顔を見て沙希が好きなタイプの顔だと理解した私は苦笑いを浮べた。
すると、その秘書さんは私達の方に近づいて来た。
え、何でこっちに来るの?
そんな事を思っていると秘書さんは私の前まで来て名刺を取り出した。
「柴崎柚亜さんですね?」
「は、はい・・・。」
一体、何の用だろうと思いながら首を傾げていると名刺を私に渡した。