可愛い彼にはご注意を!
「ん~、しょうがないな。」
渋々といった感じで私を離してくれた男の人に私は胸を撫で下ろした。
早く準備しないと!!
そう思ってベッドから下りて立ち上がろうとするとカクンッと体の力が抜けた。
ど、どうして・・・?
何とか立ち上がろうとするけど力が入らない。
「だから、まだこのままにしておけば良かったのに・・・。」
「え・・・?」
すると、男の人はクスクスと笑って私の体を抱き上げた。
そして、そのままベッドにポスンと下ろしてさっきと同じように抱きしめた。
このままではさっきと同じ状況だ。
そもそもこの人は誰・・・?
名前を聞いてみたいと思ったけど・・・聞いたらまた面倒なことになりそうだと思って止めた。