可愛い彼にはご注意を!
「俺の両親はいいよ。」
「でも・・・。」
「きっと、柚亜には合わない性格だからね。」
誤魔化すように言う連に私は不安になった。
蓮は私とご両親が会ってほしくないような言い方をしている。
やっぱり、普通のOLでは駄目なんだろうか・・・。
「そんな、不安そうな顔しないで・・・。」
「でも・・・。」
「ただ、俺の両親は特殊だからさ。」
どこか遠くを見るように言う蓮に私は違和感を感じながら朝食を食べた。
-少しして-
蓮が会社に先に行くと言ったのでお見送りをすることにした。
こういう行動が新婚みたいだと思う。
「ごめんね、柚亜。
一緒に車で送ってあげたいんだけど・・・朝から会議だから。」
幻覚で耳があったらきっと垂れ下がっていると思うほどに蓮は不安げに私を見た。
そんな不安な顔をしている蓮には悪いけど、私はキュンッと胸が高鳴った。