可愛い彼にはご注意を!
「大丈夫です。
ここから会社まで駅2つ分くらいですから。」
「じゃあ、篠田に迎えに来させるからそれで来てね。」
「それも悪いですよ。
篠田さんにも仕事があるでしょう?」
「でも・・・・・・。」
中々折れてくれない蓮に私は苦笑した。
言い方は可愛いのに、どこか逆らえない感じがひしひしと伝わってくる。
「なら、篠田さんにお任せしますから。」
渋々私が折れてそう言うと蓮は良かったと言って笑った。
「帰りは一緒に帰ろうね♪」
「は、はい・・・。」
笑顔で言う連に困ったような返事を言うと蓮は私をジッと見た。
えっと、何?
よく分からなくて首を傾げていると・・・・・・。
「行ってらっしゃいのキスは?」
何食わぬ顔で言った蓮に私は顔を真っ赤にした。