可愛い彼にはご注意を!
「な、何を言ってるんですか!?」
「何って・・・夫婦はこういうものでしょ?」
「それはどこからの知識ですか!?」
玄関先で言い合いをしてしまう。
普通の夫婦なら奥さんが照れながらするのかもしれないけど、私と蓮は普通の夫婦じゃない。
昨日プロポーズされたばかりの夫婦にその要求はきつい。
「早く・・・ね?」
覚悟を決めなくてはいけないのかと思って手に力を入れるとグイッと体が引き寄せられて頬に柔らかい感触がした。
「今はこれで我慢してあげるよ。」
満足げに笑った蓮はそのまま外に出て行った。
その場に残された私はへにゃりとその場に潰れてしまった。
「な、何なの・・・・・・///」
うぅ・・・あんな風にキスをされるだなんて!!
それにあの時の蓮の顔は完璧に野獣だった。
もう、見送りたくない・・・。
素直にそう思った。