可愛い彼にはご注意を!
「もしかして、自分に自信がない?」
「・・・・・・・・・書類、投げつけますよ。」
「冗談だよ。そんなに怒らないでよ、ね?」
「可愛く言っても無駄です。」
別に可愛く言っているわけではないけど篠田にはそう聞こえるらしい。
最近、忙しかったりしてたから色々と疲労が溜まっているのかもしれない。
そろそろ長期休暇を与えないといけないかもしれないね・・・。
「今度、休みをあげるよ。」
「その同情の目は止めてください。
それより、社長の方は成功したみたいですね。」
「そうだね。結婚してくれるって言ってくれたよ。」
「どうせ、無理やりでしょう。」
「酷い言い方だね。」
「普段の貴方ならやりかねません。」
酷い言われようだと思いながら聞いていると篠田は俺に手紙を渡した。
何の手紙かは想像がついてそのまま捨てようとすると篠田が止めた。
「捨てるのであれば、私が読みます。」
そう言う篠田に渋々、捨てるのを止めて封を開けて読み始めた。