可愛い彼にはご注意を!
「篠田さんとあの後、どうしたの?」
首を傾げて聞くと沙希は待っていました!と言わんばかりに目を輝かせた。
あ、余計なこと聞いちゃったかも・・・。
「柚亜達が話している時、篠田さんと飲みに行ったんだけど・・・。
私、酔っ払っちゃってさ。
そしたら、丁寧に介抱してくれて・・・・・・惚れたわ!!」
「そ、そうなんだ・・・。」
「で、柚亜はどうだったの?
社長との食事。」
急に振られた話題に私はどう言っていいものかと悩んだ。
沙希には結婚したことを言いたいけど、今ここで言ったら沙希は叫ぶ気もするし・・・。
「何かあったのね・・・。」
「う・・・。」
「さあさあ、白状しなさい!!」
追い詰めてくる沙希に私は顔を赤くしながら喋った。
「えっと・・・プロポーズされました///」
「はぁ!?」
「沙希、声大きい!!」
昨日と同じように沙希の声が響く。
その声がやたらと大きくて私は顔をより真っ赤にした。