可愛い彼にはご注意を!
奥様の家族にご挨拶
-数日後-
蓮Side
俺は柚亜のご両親に挨拶に行くために車を運転していた。
緊張する。
もしかしたら、大きな仕事を結ぶときよりも緊張しているかもしれない。
隣で座っている柚亜は特に緊張した様子も無く座っているけど・・・・・・。
「あ、ここです。」
柚亜の言葉に俺は車を止めた。
柚亜の家は俺たちの家ほどじゃないけど大きな一軒家だった。
「緊張する。」
「大丈夫ですよ。普通の家ですから。」
ニコッと笑う柚亜には悪いけど、普通の家とか関係無い。
どんな男だって結婚の許しを貰うのは緊張する行為だと思う。
反対されても奪う気は十分にあるけど・・・。
「そういえば、柚亜のお父さんは何の仕事をしているの?」
柚亜の家族については予め調べていた。
柚亜には2歳上の兄がいて、母親は主婦業をしながらアクセサリーをネット販売していると聞いた。
でも、お父さんの情報はあまり無かった。