可愛い彼にはご注意を!
「終わった。で、君が緒方君?」
ジロッと俺を見ている柚亜のお父さんに俺は緊張してしまう。
「はい、初めまして。いきなりお伺いして申し訳ありません。
緒方蓮といいます。」
立って頭を下げると稔さんは座って・・・と言った。
先に座るのもどうかと思っていると、稔さんが先に座ったから俺も座った。
「悪かったね・・・。大事な話の時にいなくて。」
「いえ、お忙しい中にお伺いした俺が悪いですから・・・。」
「結衣、柚亜・・・。ちょっと、2人きりにして。」
「えぇ、分かったわ。柚亜、行きましょうか。」
「え、でも・・・!」
「大丈夫よ。稔に任せなさい。」
柚亜と結衣さんがいなくなって緊張しまくりの中、稔さんは少し息を吐いた。
な、何を言われるんだろう・・・。
そう意気込んでいたら、稔さんは口を開いた。
「緒方君は、仕事が好き?」