可愛い彼にはご注意を!
-しばらくして-
ホテルに着いて、俺と柚亜は案内された部屋に入った。
「す、凄いです!」
柚亜が部屋に入った途端に声を漏らす。
俺と柚亜のホテルの階は最上階で目の前には見事な夜景が広がっている。
「気に入った?」
「はい!」
柚亜の反応を見れば直ぐに分かったけど一応、聞いてみると柚亜は嬉しそうに笑った。
この笑顔を見ることが出来たから少しだけ母さんに感謝してみようかなと思った。
「じゃあ、一緒にお風呂に入ろうか?」
「えっ!?」
「え?じゃないよ。
さっき母さん達にベタベタと触られたんだから消毒しないとね?」
ニコッと笑って言うと柚亜は引きつった顔をした。
どうやって逃げようかって考えているのかな?
でも、ごめんね柚亜。
今回は逃がさないから大人しくつかまってよね。
そう思いながら柚亜の体を抱き上げて風呂場に向かって歩いた。