可愛い彼にはご注意を!
「ねぇ、柚亜。体、洗ってあげようか?」
俺が声をかけると柚亜はビクッと反応した。
「け、結構です!!」
「遠慮しなくていいよ?」
「え、遠慮じゃなくて・・・!!」
柚亜を追い詰めるように迫ると顔を引きつりながら後ろに後退していく柚亜。
その反応は傷つくなぁ・・・。
そんな柚亜も可愛くてクスクスと笑いながら距離が出来ないように迫ると柚亜は真っ赤な顔をして俺にシャワーを向けてきた。
「冷たっ!?」
向けられたシャワーはお湯じゃなくて水でしかも尋常じゃない程に冷たかった。
さすがにこれを頭から被ると風邪を引く。
「これでも、被って頭を冷やしてください!!」
柚亜は相当、怒っているのか俺にシャワーの水を当ててくる。
「はぁ、しょうがないね・・・。」
柚亜の体を洗うことを諦めて俺は再びお風呂に戻った。
少しくらい体を洗わせてくれてもいいと思うんだけどなぁ・・・。
残念な気持ちが拭えなくてしばらく柚亜が終わるのを待っていると、ようやく体を洗い終わったのか柚亜がお風呂に入って来た。