可愛い彼にはご注意を!
普通の恋
柚亜Side
-数日後-
長いと思っていた旅行も遂に明日が最終日になった。
色々と襲われそうになったり、襲われたり・・・・・・大変だったけど、楽しい思い出になったと思う。
今夜は外でご飯を食べようかと蓮が言ったので、蓮が用意した高級レストランの屋外でご飯を食べている。
用意されたフルコースはどれも美味しくて、私にしてはよく食べた。
それに、一緒に付いてきたワインもお酒があまり得意でない私にとっては飲みやすくてグイグイと飲んでしまった。
体が熱くて浮遊感がすごくあるけど・・・気持ちがいい。
ふわふわした気持ちでワインを飲んでいると、蓮がワインのグラスを置いて私の顔を見た。
「ねぇ、柚亜。
今回の旅行・・・楽しかった?」
首を傾げて聞く蓮が可愛くて胸がキュンッと反応した。
それに、分かりきっていることをいちいち聞く蓮も可愛かった。
「楽しかったよ。
蓮は、楽しくなかった?」
「いや、俺も楽しかったよ。」
「良かったぁ・・・。」
酔いが回ってきたのか敬語も忘れて喋る私。
蓮の言葉、一つ一つが嬉しくて私を喜ばせる。
出会った時はこんな気持ちなんて全くなかったのに・・・何でだろう?
疑問が生まれたけど、酔った頭で考えることは出来なくて蓮の顔を見ると蓮が私の手を握った。