Lolita
「呪いを解く方法は分かっているんですよね?」
側で見ていたマリーが首を傾げる。
「えぇ、たしかにのろいをとくほうほうはわかりますけど・・・。」
苦笑しながら言うと今度はメリーが首を傾げた。
私は言いたくなくて口をもごもごとしながら頑張って言った。
「だ、だって・・・き、きすはすきなひととしたいじゃないですか。」
私が小さな声で言うとマリーとメリーはキョトンとした。
「え、もしかして・・・呪いを解く方法って異性とキスをすることですか?」
メリーが苦笑しながら、言う。
その顔と言動に私はみるみる顔を赤くする。
そ、そりゃ、今時乙女過ぎるかもしれませんけど・・・私だって、普通じゃないけど一応女の子なんですからそんな夢見たっていいじゃないですか!
心の中で言っていると、マリーが私の体を抱き上げて抱きしめた。