Lolita
「お手。」
犬のように扱われた。
「え・・・?」
急に言われて目が点になる。
キョトンとして見ていると、レイン様は首を傾げた。
「小さい子にはこうするんじゃないの・・・?」
それは、どこから聞いた情報だ!?と聞きたくなってしまった。
すると、側で見ていたマリーとメリーが苦笑しながらレイン様に話しかける。
「あの、レイン様・・・それは、犬に対しての扱い方ですよ。」
「それに、この子はソフィア様じゃありません・・・。
僕達の妹です。」
苦し紛れにメリーが言うと、レイン様はジッと私の顔を見た。
急に見られて顔が赤くなってしまう。
「でも、ソフィアにそっくり・・・。」
私を抱き上げて余計にじっくりと見る。
ど、どうしたらいいんでしょう・・・。
困り果てていると、レイン様は私の頬を突いてきた。