Lolita
「止まった・・・?」
首を傾げて聞くレイン様に私はコクコクと頷いた。
「あ、ありがとうございます。」
顔を赤くしながら言うとレイン様は、平気・・・と一言言った。
「小さい頃、俺もよく泣いた・・・。」
「え・・・?」
「その時、慰めてくれる人はいなかったから・・・悲しかったけど、今は平気だから大丈夫・・・。」
少し悲しげに言うレイン様に胸が締め付けられた。
「わ、わたしが・・・こんどはなぐさめます!」
勢いで言うとレイン様はビックリした顔をした。
「あ、だめ・・・ですか?」
差し出がましいことをしてしまったかと思い不安に駆られていると、レイン様は首を傾げた。