Lolita
「名前・・・・・・。」
「は、はい!」
ジーッとクマさんの顔を見るレイン様。
その様子を見て、私は自分の頭に付いていたリボンを取った。
このリボンは、マリーが無理やり私の頭に付けたリボンだった。
ずっと、邪魔だと思っていたから・・・こんな所で役に立つとは思わなかった。
そう思いながら私は無い背を伸ばしてクマさんの首にリボンを付けた。
「何・・・してるの?」
不思議に思ったのかレイン様は首を傾げている。
「えっと・・・クマさんはリボンとなまえをつけてあげたひがたんじょうびになるんです。
だから、リボンをつけています。」
「へぇ・・・。」
興味深そうに言うレイン様に苦笑した。