Lolita
「ほんとうは、クマさんにはすきなひとのなまえをつけてあげるとそのクマさんはしあわせになれるといわれているんですけど・・・・・・。」
すきなひとはいませんから・・・・・・と言うとレイン様はそう・・・と言った。
「だったら、俺の名前付けていい・・・。」
「え・・・?」
「ソフィアはどうか知らないけど、俺はソフィアのこと好きだから・・・。」
レイン様に言われて自分でも顔が赤くなるのを感じた。
好きだから・・・。
でも、レイン様の言葉が頭の中で響く。
レイン様の好きは子供に対する好き・・・。
決して、私を思っての好きとは違う・・・。
「あ、ありがとうございます。
わたしもレインさまのことすきです。」
期待してはいけないと自分に言い聞かせて私も同じように敬愛として言う。
するとレイン様がウッと突然、声を上げた。