Lolita
-しばらくして-
「ん・・・・・・。」
眩しい光がして、私は目を覚ました。
体を起こそうとして起こしたら、思うように起こせなくてベッドに逆戻りしてしまう。
変だ・・・と思って首を傾げていると、横から声がした。
「今は起きない方がいい・・・。」
声の人物はレイン様で何やら深刻そうな顔をしていた。
「あの・・・どうして、レイン様が?」
昨日の記憶が無くて首を傾げる。
それに、こうやって大人の姿の私とレイン様が話すのは久しぶりでもあった・・・。
「昨日のこと、覚えてない・・・?」
悲しそうに聞くレイン様に私はコクッと頷いた。
「そう、なら説明する。」
「は、はい・・・。」
緊張した面持ちで会話が始まる。