Lolita
止まらなくてゴシゴシと拭っている内に目が真っ赤になっている。
自分の顔が鏡に映って変な顔をしている。
それに、昨日噛まれた後の首筋の傷跡もくっきり残っている。
そっと撫でてみるとまだ、ピリッと痛んで顔を歪ませた。
そんなことをしていたら、部屋のドアが思いっきり開いた。
「姫様!大丈夫ですか!?」
中に入って来たのはマリーでその後ろにはメリーもいる。
部屋に入って来た勢いで私に抱きついてきたマリー。
「事の経緯はあのクソ王子から聞きました!
他に変なことされませんでしたか!?痛かったですか!?
体の調子とか大丈夫ですか!?」
入ってきてマシンガントークで話すマリーに苦笑する。
痛いのは、体じゃなくて心の方・・・。
すると、メリーが私の顔をジッと見てきた。