Lolita
「きゃぁっ!」
ビックリして声を上げると、エリクはニコッと笑った。
「可愛い声出しちゃって気に入らないなぁ~。
今の姿じゃ、ソフィアは傷つかないみたいだし・・・。
だ・か・ら、もっと別の素敵な魔法をかけてあげるよ☆」
楽しそうに笑うエリクが悪魔に見える。
すると、レイン様が口を開いた。
「どうして、そこまでソフィアに執着するの・・・?」
確かに、どうしてそこまで執着するのかが分からない・・・。
私は姫だというだけで他には何も持たない人間だ。
エリクの羨ましがる要素なんて何一つないはずなのに・・・・・・。
「王子様だって分かるでしょ、ソフィアがどれだけ・・・・・・可愛いか!」
いきなり、そんなことを言われて私はポカンとしてしまった。