Lolita
「大体さ、生まれたときのあの笑顔!
目に入れても痛くないってまさにこのことだと思ったよ!!
だから、呪いをかけて周りの目に触れないようにしてきたのに・・・王子が現れるなんて聞いてないし、許可したわけでもない!!
ソフィアは純粋だから絶対にキスなんてしないと思ってたのに!!」
急に語りだしたエリクに聞いていた私とレイン様は溜め息をついた。
「はぁ、君は馬鹿でロリコンなんだ・・・。」
まるで本当に哀れむような目で見るレイン様。
そんな、目で見られたエリクは恥ずかしさから顔を赤くした。
「う、五月蝿いよ!
とにかく、ソフィアは僕のなの!!」
そう言って、エリクは私に顔を近づけてきた・・・。
まるで、キスをされそうになって逃げれなくてギュッと目を瞑った。
「ん・・・・・・!?」
唇に柔らかい感触がして、恐る恐る目を開くと・・・目の前にはレイン様がいた。
「な、なななななんで!?」
真っ赤になってパニックになっている私。
でも、レイン様は平然としてエリクの顔を見た。