Lolita
「悪いけどソフィアは俺のもの・・・。
君にはあげれない・・・。」
そう言うと悔しそうに唇をかみ締めてエリクは叫んだ。
「もう、いいよ!
ソフィアなんかその王子とイチャイチャしていればいいんだ!!」
捨て台詞らしきものを言ってエリクは消えてしまった。
まるで嵐のようにエリクが去って行った瞬間、私の体が元に戻った。
「も、戻りました・・・。」
もしかして、呪いが解けたんでしょうか・・・?
自分の体をしげしげと見ているとグイッと体を引っ張られて気がついたらレイン様の腕の中にいた。
「あ、あの・・・どうかしましたか?」
抱きしめられていると理解して顔が赤くなる。
「さっき、邪魔されたからちゃんと言って・・・。」
耳元で囁かれる声に体の力が抜ける。