人生はPM,5時から!
『・・・・・・なんで?』
その女の子の発言で時計は止まった。
なのに、その女の子は感情の無い人形みたいな顔をして僕を見ている。
正直、気味が悪かった。
うわべだけでもニコニコしている僕と違って表情がまるでなかった。
そんな女の子を見て姉は呆然、お兄さんは頭を抱えている。
この姿を見て僕は思った・・・。
この子とは一生関わりたくない・・・と。
なのに、僕はかれこれ15年の月日の中で関わり続けている。
そして、今も・・・。
今は、二月の終わり。
寒い風が夜に近い夕方に吹き抜けている。
そんな中、僕はある部活のために美術準備室にいる。
「何を、ニヤニヤ笑っている。
ついに頭のねじが外れたか?」
その女の子、如月弥生はあの時と同じように目の前にいる。