きら星のクリスマス
「……結構ある。誠の持ち物。」
半同棲のような形だったからか、誠の持ち物は想像以上に多かった。
洋服に歯ブラシ、お気に入りのマグカップに髭剃り。それに私との思い出の写真。
どれも見るたびに、少し胸が痛くなったけど全部ごみ袋に詰めてやった。
クリスマス前に彼女と別れた罰として、これくらいいいよね?
「あ、あと、これもだ。」
そう言って、私は首からぶら下げていた指輪をとった。
「サヨナラ。誠。」
そう言って、袋に全ての思い出を詰め込んだ瞬間だった。
携帯が鳴りだした。