きら星のクリスマス
「あの……橘先輩。」
「……ん?」
飲み会も中盤に差し掛かったころ。
私はほぼ一人で、適当に話しかけてくる子たちと話をしながら、お酒を飲んでいた。
結構酔ってきたそんな時に、可愛らしい声をした男の子に話しかけられた。
「隣……いいですか?」
「え、あ、うん、どうぞ?」
すごく整った顔をしている。でも、こんな子いたっけ?
こんなに特徴的な顔をしてるのなら、覚えてそうだけどなぁ。
「あの、僕のこと分かりますか?」
……イタイところついてくるなぁ。
「うん、ごめん。分かんない。」
正直にそう言うしかなかった。