きら星のクリスマス
「ははっ、やっぱり!いや、いいんです。今まで話したことなかったし。」
そう言ってニコッと笑う彼。今まで私の周りにはいなかったタイプの男子だ……。マスコット的存在?
「僕、1回生の里夜雪斗(さとやゆきと)といいます。今まで話さなかったし、知らなくて当然ですよね!」
すごく爽やかな子だなぁ……
「あ、私は3回生の……」
「知ってます!橘美織先輩ですよね。一度話してみたかったんですけど、なかなか機会がなくて……。」
「そうなんだ……。」
私って結構有名人なんだ……。
「あの……橘先輩って彼氏さんは……?」
「あ、うん。ここに来てるからね。いないよ。」
「でも、OBの人と付き合ってるって聞いたんですけど……」
「あぁ、ふられちゃったんだ。一昨日。」
私はそう言ってまたビールを自然に口に運んだ。