きら星のクリスマス
……僕の一目惚れだった。
とってもかわいい顔してて、一見冷たそうに見えるんだけど、時々見せる笑顔にドキドキして。
この人と恋がしたいって思った。
……でも、その人には彼氏がいて。
半端なやつだったり、僕と同級生だったりしたら、奪ってやろうかとも思ったんだけど、周りが言うには、このサークルのOBで、社会人。
もう2年も付き合ってるらしい。
……勝ち目ないじゃん。
相手の顔も知らないし、それに何よりその人はたくさんいる1回生の中の1人でしかない僕の存在すら知らない。
だから、どうしようもなく今までを過ごしてきてしまった。