きら星のクリスマス

「いや、あの……」




「何だよ。」





……もういいや。恥も何もかも捨てないと。





「橘先輩が来るって聞いたんで。」





僕が意を決してそう言うと、しばらく沈黙が流れた。





「ははーん、お前、橘先輩に惚れてるな?」





「……はい。」





「え、まさかそんな素直に認めるとは思わなかった……。」





「もう小細工とかしてる余裕ないんで。」





「ふーん……」





金沢先輩はそう言って、また黙ってしまった。


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